『 晴子情歌 』 上巻・読了


ネタバレ有ります。未読の方はご注意ください。

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『 晴子情歌 』 上巻
   第一章 筒木坂
   第二章 土場


『 晴子情歌 』上巻、読み終えました。
良かった~

晴子が少女の頃( 昭和10年前後 )の鰊漁の様子が圧倒的な筆力で描かれていて
読んでいて、本当にその光景が目の前に浮かんできました。
そして、当時の北国の人達の懸命に生きる姿に感動した。
晴子の父、康夫の生き方もかっこいい。

心の琴線に触れる場面はたくさんあったんですけど、特に心に残っている場面は

父、康夫との死別。
晴子の弟と妹の死。

そして、晴子達がお墓参りをしているときに、20間ほど離れた石段の下に
オーバーコートを着た長身の男性が立っていて晴子たちに会釈をし、晴子達が会釈を返すと
その男性が雪道を野の方へ立ち去っていった場面。
村の人でもなく、よその集落の人でもなく、その男性の正体が分ったとき・・・・・(涙)。

この3つの場面は、とても切なくって読んでいて涙が止まりませんでした。
きっと、読み進めていくうちに 『 晴子情歌 』 の世界に惹き込まれて
晴子の家族が他人とは思えなくなって、知らぬ間に感情移入していたんだろうなぁ。
特に、オーバーコートを着た男性が現れた場面は、本当に切なかった(涙)。
もうここで、あまりにも切なすぎて悲しくて本を閉じてしまった(涙・涙・涙)。

上巻を読み終えて、お父さんやお母さん、そして、おじいちゃん、おばあちゃん、そのまたおじいちゃん、おばあちゃん
さかのぼって、たくさんのご先祖様達に、すごく感謝の気持ちが湧きました。
たくさんのご先祖様が、懸命に生きてくれたからこそ今の自分があるのだと強く思いました。

これから下巻を読むのが、楽しみ。

ちなみに、晴子が生まれたのが、大正九年。
『 晴子情歌 』上巻で、 晴子が手紙に書き綴っているのは、大正~昭和初期にかけてのことが中心だと思われる。
          
(たぶん・・・違ってたらごめんなさい)。


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Author:YUKI
高村薫小説、大好き!!
『晴子情歌』で挫折し、暫く高村小説からは遠ざかっていましたが、最近やっと『太陽を曳く馬』『冷血』『晴子情歌』『新リア王』(読了順)を読了。
これでたぶん、単行本化された髙村小説すべて制覇したと思います。
合田シリーズに登場する過去の人、
森くんをこよなく愛す、おバカです。

2012.5.4 ブログ開設
2013.1.1 ウェブサイト開設

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